「痛くないから行かない」が招く避けたい事態
多くの患者様とお話しする中で、最も頻繁に耳にするのが「痛みがないから、しばらく歯医者に行っていなかった」というお言葉です。お仕事や家事で忙しい毎日を送る中で、症状がないのに歯科医院を予約するのは手間だと感じるお気持ちはよく分かります。しかし、歯科医師としてこれだけはお伝えしなければなりません。歯科医院において「痛くない」は、決して「健康である」という証明にはならないのです。
なぜなら、虫歯や歯周病といったお口のトラブルは、初期段階では自覚症状がほとんど現れないからです。痛みを感じたときには、すでに病状が深刻化しているケースが大半です。問題が起きてから治療を始めると、多大な時間と費用がかかり、何より患者様自身が強い痛みに耐えなければなりません。定期検診を欠かさない生活を送るのと、痛みが出るまで放置するのとでは、数年後、数十年後の人生の質に驚くほどの差が生まれます。

KIYOSHI.KOBAYAKAWA