淵野辺駅南口より徒歩2分 鹿沼公園横パークサイドビル1階

親知らずがまっすぐ生え、しっかり噛み合わせに参加している場合は、必ずしも抜く必要はありません。
しかし、多くの方は次のようなトラブルを起こしやすい状態になっています。

• 歯ぐきの腫れや痛み（智歯周囲炎）
  親知らずの周りは歯ブラシが届きにくく、細菌がたまりやすいため、炎症が起こりやすくなります。
  腫れが強いと口が開かなくなったり、頬まで痛みが広がることもあります。
• 隣の歯の虫歯や歯周病
  親知らずが斜めに生えていると、手前の奥歯（第二大臼歯）との間に食べかすが詰まりやすくなります。
  この部分の虫歯は気づきにくく、治療も難しくなるため、早めの抜歯が予防につながります。
• 歯並びへの影響
  親知らずが前方に押して生えてくると、全体の歯並びを少しずつ乱すことがあります。
  特に矯正治療を受けた方は、親知らずの影響で後戻りが起こる可能性があります。
• 嚢胞（のうほう）や骨の中の異常
  埋まっている親知らずの周囲に袋状の病変（嚢胞）ができることがあります。
  放置すると骨を溶かしたり、顎の変形につながることもあるため、CTでの定期的な確認が大切です。

• 抜歯当日
  強いうがい・飲酒・喫煙・激しい運動は避けてください。
  血のかたまりが取れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる痛みの強い状態になることがあります。
  食事は柔らかい食べ物（おかゆ・スープなど）を選び、抜いた側では噛まないようにします。
  熱い飲み物も避けてください。
• 翌日〜3日目
  腫れや痛み、口の開きにくさが出やすい時期です。
  特に下顎の親知らずを抜いた場合は、頬の外側まで少し腫れることがあります。
  これはほとんどの場合、自然な治りの過程です。
• 4日目〜1週間
  傷口を強く触ったり、舌で触るのを避けてください
  食後は軽くうがいをして清潔を保つようにしてください。
• 2〜4週間後
  抜歯した部分の表面の歯ぐきがほぼ閉じ、見た目にも自然になります。
  ただし、内部の骨が完全に再生するまでは数か月かかります。
  そのため、食べかすが穴に入りやすい状態がしばらく続くこともあります。食後に水やうがい薬でやさしくすすぐ、歯ブラシをあてすぎないなどのケアを続けてください。

ご不安なことがあれば、どんな些細なことでも遠慮なくご相談ください。
当院では、術後の経過確認も丁寧に行い、安心して治療を終えられるようサポートしています。